引越しの際にはすべての荷物を段ボール箱に梱包することになりますが、その際に難易度が高いものが割れ物です。紙などで包んで梱包されるでしょうが、それだけでは割れてしまう可能性があります。
そこで今回は、引越しの際に割れ物を梱包するためのテクニックについてご紹介いたします。
1.用意するアイテム
まずは割れ物を梱包する際に、必要となるアイテムを用意するところからはじめましょう。どれも100円均一ショップなどで気軽に手に入るものばかりですので、用意するのは簡単でしょう。
1-1.新聞紙
食器やグラスなどの割れ物を包むために使用します。ここでは新聞紙を挙げてはいますが、新聞紙でなければいけないわけではありません。割れ物の形状に関わらず全体を包み込むことが可能な紙であれば、問題ありません。しかし、柔らかいので柔軟に包めるということと、契約している方であれば常に手に入るということから、新聞紙が一般的となっています。
枚数に関しては、対象となる割れ物の数量やサイズによっても変動しますので、多ければ多いほどいいでしょう。足りなくなった場合でも、コンビニですぐに購入できますので、いざというときも困ることはないでしょう。
1-2.タオル
新聞紙の代わりにもなりますし、新聞紙で包んだ割れ物をダンボールに梱包する際の緩衝材の役割を果たしてくれる万能アイテムです。タオルだけあれば十分な気もしますが、新聞紙に比べると、包んだ際にボリュームが出てしまうため、ひと箱に収納できる数が少なくなってしまいます。
そのため、あくまでも緩衝材として使用することをオススメします。箱に対して割れ物のボリュームが少なく箱の中にスペースが生まれてしまう場合には、タオルを詰め込むことで割れ物が箱内で動かないようになるので、破損防止に役立つでしょう。
2.具体的な梱包テクニックをご紹介
アイテムを用意したら、いよいよ実際の梱包です。最初は難しいかもしれませんが、慣れれば流れ作業の要領で、次々とできるようになるでしょう。
2-1. お皿や器の梱包テクニック
お皿や器の場合の梱包テクニックは、新聞紙の中央に配置した状態で、新聞紙の四隅の角を器の中心部分に集中させるように折り込みましょう。器のサイズ次第で新聞紙は半分、あるいは一枚まるごとなどサイズを使いわけると、無駄が出ません。基本的には一枚でも十分ですが、心もとないようであれば、数枚重ねることでより保護されるようになります。
包み終わった後のダンボールへの入れ方ですが、多くの場合、お皿の本来の置き方でそのまま入れているのではないでしょうか。しかし、荷造りの場合には、それはベストとはいえません。とくに平らなお皿にいえることですが、上からの圧力に対して耐久力が低いという特徴があります。そのため、本来の置き方ではなく、立てるようにしてダンボールに入れていくと割れにくい状態にできます。
この入れ方のもうひとつのメリットとしては、ダンボールに対して入れられる量が若干多くなる可能性が高いという点です。本来の置き方に比べると、無駄になるスペースが少なくなる傾向にあるでしょう。
2-2.グラスの梱包テクニック
グラスやコップなどの梱包テクニックは、まずグラスに関しては足部分とそれ以外の部分とでわけて包むといいでしょう。足部分に半分のした新聞紙をぐるぐると巻きつけ、それ以外の部分には、新たに新聞紙で包み込みます。
さらに頑丈にするのであれば、その上から最終的に新聞紙で包みましょう。1枚の新聞紙で全体を包んだだけでは足部分が守られていないのと同じ状態になりますので、注意しなければなりません。
コップやマグカップのように足がないものに関しては、側面をしっかりと保護しなければなりません。広げた新聞紙にコップを寝かせるようにして配置し、そのまま転がしながら包んでいきます。そうすることで一番面積が広い側面部分を手厚く保護することが可能となるのです。最終的に余った端部分はすべて飲み口の中にしまいましょう。
後はダンボールに入れていくだけですが、できる限り同じ高さのもので統一することで、一箱に対してより多くのグラスやコップを入れられます。高さ次第では、間にダンボールを挟むことで、2段に収納するといいでしょう。
2-3.中身が入っている割れ物の梱包テクニック
中身が入っている割れ物に関しても、新聞紙で基本的には包むことになります。その際に、キャップや蓋などの中身が出る部分をしっかりと留めておくことがとても重要です。基本的には中身が入っているものは梱包するまでもなく、引越し当日までになんとか消費してしまうというのが望ましいでしょう。
しかし、お酒や調味料など、どうしても消費し尽くすことが難しいものもあるので、そうした場合には、中身が出ない状態にした状態で包むようにしましょう。
中身が入っている割れ物に関しては、段ボール箱に入れる際に、ぎっしりと詰めないようにしましょう。中身の分だけ一つひとつが重いので、スペースを埋めるようにして入れてしまうと、その段ボール箱だけが異様に重くなってしまいます。運ぶ際に負担になりますし、そこが抜けて中身が飛び出してしまう恐れもありますので、重量を抑えることを重視して梱包するようにするといいでしょう。
また、万が一運搬中に破損して中身が漏れてしまったときのことを想定して、ダンボール内にビニール袋を広げ、その中に割れ物を詰めるようにするというのがオススメです。これでもしも中身の液体が漏れてしまっても、ビニール内に溜まるだけで、段ボール箱から滲み出てしまうのを防ぐことが可能となります。
3.まとめ
割れ物は、紙に包むだけでなく、段ボール箱への入れ方などによって、割れる確率を下げることが可能となります。大切な割れ物をお持ちの方は、今回ご紹介した内容を参考に安全に引越しをしてみてください。
「楽々荷造り引越しサービス(楽荷)」では、荷造りもサービスの一環として実施しております。荷造りもセットでご希望の方は、お気軽にご相談ください。